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垣谷という名前で6世代ポケモンをプレイしていました。

主にプレイしているゲーム:LoL,ポケモン剣盾(予定)

 

Twitterアカウント:@marin3riin

昔仲良くしてくれた方もそうでない方も、ヨロ。

※恐らく自分の手違いで一方的にブログリンクして頂いている方がいるのですが、コメント等でURL頂ければ随時追加します。

恋は光 感想

自己満足につき文章構成は適当に。

 

・キャラクターへの第一印象

(主人公)

理論メガネ、真顔でジョーク言いそう、物事を有耶無耶にしなさそう。

(北代)

キャラデザが好み、友達っぽいけどヒロインではないのか?見た目の割に考えて喋ってそう。

(東)

メインヒロインっぽいな、あんま可愛くはないな、新歓でお持ち帰りされてそう。

(南)

生理的に無理。

 

・読む際のスタンス

自分はどの作品を読む/見るにも、気に入った登場人物に感情移入しすぎてしまう傾向にあり、本作の場合、その対象は主人公,北代,大洲の3名だった。

自分の中ではあまり迷う余地が無いというか、消去法で勝手に感情移入の対象となった3名だったが、中でも北代はあまりにも性格が良すぎて気に入った。髪型に幅があるのも良いし金髪?っぽいのも良い。

 

・読む前光って名前のキャラいると思った

作品内で発生する光、読んでいる際には自分はこれを理解出来なかった。正確には、主人公の目に映る本能的な光のみ理解出来なかった。

キャラクターへの第一印象を書いていると、自分の読んだ第1巻に映るキャラクターと、主人公の目に映る光には何の違いも無いような気がした。自分が見た北代は光っていて、東雲は光っていなかった。南は苗字も忘れた。

 

・3巻 18話「目撃」

3巻を読み終わって、多分生まれて初めて続きを読みたく無くなった。自分は買ったけど読まなかった本が大学の教科書しかない。

主人公と北代が電車で海へ行き、別れたばかりの南と東雲が知らない男と一緒にいるのを見て主人公が少しショックを受け、それを北代が慰めるみたいな回だった。

海へ向かう電車の中で、主人公と北代が一言も交わさず、北代がその時間を満足気に想うページがある。二人でこんな老後を過ごせたら、と。その文を読んだ瞬間、自分にとってこの作品の理想的な終わりはそれ以外に無くなってしまい、同時にそうならない未来の方が多く見えてしまい、ページを捲る気が失せた。

 

・百合的観点

「完結していた私の恋が 少しだけ動き出した気がする」

大洲とその先輩の関係性は自分がとても好きなタイプの百合で良かった。

 

・7巻 40話「特別だから」

北代と東雲を比較し選択するという考えが間違っていたと言う主人公、至って当たり前のことだが、これを出来ない作品をいくつも見て、本当にストレスを感じる部分だったので何だかスッキリした。

北代を振る以上、自分がそれを辛いと言ったり苦しむのは相手に失礼と考える主人公。全くもってその通りだと思う。それを考えられるやつだけ苦しむ資格がある。

 

「だからこそ俺ではいかんのだ」

納得がいかなかった。例え今100じゃ無かったとしても、お互いこのことを認識してから過ごす日々は全く違うもので、その中では100になる瞬間があるかもしれないのに。愛は自分の数値だけで完結するかもしれないけど、恋は合計値じゃ無いんだろうか。

 

「恋って二人でしたいよね」

見た瞬間は自分の言いたいことと同じだと思ったが、すぐに違うんだなと気付いた。

100と50で150を出すとかそういうことじゃ無くて、75と75で150を出して、100と100で200を出すのがここでの恋なんだろう。

恋を知りたい主人公が北代を選ばないのは、話の展開上当然のことだった。でも辛くて仕方が無かったのでここまで読んで酒を飲んで寝た。

 

・最終話「恋を知りたくて」

ここまで南が映るシーンは適当に読み飛ばして存在を目に入れないようにしていた為、久々にセリフを読んで尚のことブン殴りたくなった。お前が北代の発言に分かるーとか言う資格あると思ってんのかちょっとは考えてから喋れやボケが。

 

「私は、喪に服してほしいと思うよ」

最終話で、というか40話で北代と別れて以降、主人公と彼女の間では一言も交わされていない。18話で北代が主人公へと告げたセリフが、頭の中をぐるぐると回っていた。辛くてまた寝た。

 

「あなたのその、人として美しいところが好きだから、見続けていて欲しいのです」

10分くらい唸り声を上げた末にこれで良かったんだなと自分に言い聞かせた。この作品はきっとこれが理想的な終わりだったんだと思う。

 

・感情

40話を読んでる最中は本気で辛くて深夜なのに叫びそうになったし、南が出てくると本気でイライラして布団を殴っていた。普通の女子大生を描きたかったんだと勝手に解釈しているけど、やるとしても個人回4話くらいで完全退場させて欲しかった。

恋を題材とした以上もう終わりに文句を言うつもりは無いが、せめて北代を選んだ場合の話をおまけ的なやつでやって頂くとか、あわよくば愛を題材にしてもう一回同じキャラクター使ってやって頂くとか…欲しかった。辛い。

 

 

 

 

最近見たアニメ

クロスアンジュ-龍とうんたらかんたら-

サンライズということもありめちゃくちゃガンダム感の強い美少女(?)戦争アニメ。ガンダム 感が強いというのは決して悪い意味では無く、しっかりと人が死ぬ戦争ですし、しっかりと登場人物に精神的な弱さがあります。これらが無い戦争モノのアニメはヌルすぎる印象を受けて苦手なので、そうじゃ無くて安心しましたしちゃんと話を楽しめました。欠点を挙げるなら必要以上に下品なこと、また2クール目以降は展開が突飛すぎてギャグアニメと化していたことでしょうか。1クール目は文句無しに面白いです。

 

・衛宮さんちの今日のごはん

野原ひろしの昼飯の流儀的な、所謂料理系スピンオフ作品。ひろしは昼飯という都合上ほぼ外食らしいですがこちらは自分で作っているので経済的ですね。とにかく登場人物間のギスりがないのでFateのキャラクターが好きな方は楽しめると思います。程良い長さ(15分とか)なのも嬉しい点です。どうでも良いことですが、自分で作る系の割に視聴者側に作らせる気があまり無い凝り方ではあるので料理の参考にはあまりならないと思います。

 

小林さんちのメイドラゴン

よくある日常に非日常が紛れ込んで一悶着あるけど普通に日常を送るアニメ。OP映像は面白い。非日常が頻繁に発する非日常あるあるに対して日常が突っ込むノリが苦手で断念してしまいましたが、こういうのが好きな人は心地良さそうでした。

 

・競女

スポ根バカアニメ。延々とありえない競技に対して直向きに向き合う主人公達を見て変な笑いが止まりませんでした。競技性に目を瞑れば普通にアツいスポーツモノなので、シュールな面白さが好みな人にはオススメです。

 

以下は現在進行形で見ているアニメ。

ひぐらしのなく頃に

今期の新作から見始めたのですが事前知識の有無でかなり楽しめる度が違うと思い以前放送されたアニメも並行して視聴中(現在22話)

怖い、グロい、辛いと自分の苦手な要素が三拍子揃っているので今まで避けていましたが、この辛さの先にきっと達成感があると信じて視聴中。今は楽しんでいないわけではなく、ハァハァ言いながらもめちゃくちゃ続きが気になり続けています。

 

・魔女の旅々

あらすじを読んでキノの旅と瓜二つなのが気になり視聴。実際やってる事は殆ど同じで今のところ全て1話完結ですが、今時珍しい程暗い話…というかモヤモヤの残る話ばかりなのが好みでした。

暗い話になる理由の殆どを「主人公があまり他人に興味が無いこと」が占めているように思うのですが、自分としてはそういう主人公の方が好みなので思うところ無く見れます。

 

・なんとかかんとか、あるいは世界が始まる聖戦

タイトルと設定に惹かれて視聴。予想通りの適度な俺TUEEEと可愛いヒロイン、都合の良過ぎる展開が6周くらい回って心地良いです。

ただの俺TUEEEを見る程こういうコンテンツが好きなわけでは無いのですが、このアニメはメインヒロインと主人公の気持ちがズレない(=最終的なヒロインがある程度確定している)予感がした為今後も視聴予定です。

 

・神様になった日

無理。

 

set4 初期環境色々

D4記念パピコ。set3の時よりも少ない試行回数でD4までいけたので好みのパッチがあればマスター目指します。

 

シナジー

7レベまで適当にボード作っといて、なったら全部解体してリヴェン/カシオ/スレッシュ/ヴェイン/ジン/エイトロ/エリスのボードにするのが最強。本当にこれだけやってれば5位以下は絶対無い。勿論適当にボード作るのところで上手い下手はある。

アッシュがGAアーリに殺されるのはどうしようもないけどリヴェンは装備次第で全てのマッチアップ勝てる可能性がある。無理ゲーが無いので推奨。

あとは序盤フォーチュンタム/アニー引いた場合だけフォーチュンプレイ。フォーチュン6クソ強くて自分の現時点でのボードの強さがある程度分かる人なら1位取れるシナジーだと思う。

序盤ASいっぱい引けちゃった時はウーコン/ゼドあたり積極的にプレイしてたけどあまり強くはない。ゼド推奨。

 

・選ばれし者

1コスで引けて嬉しいと感じるのはカルトエリス/カルトフェイト/フォーチュンタムあたり。

ウーコン/ヤスオは周りの重なり方、装備状況まで加味してやっとプレイ出来るので、繋ぎに使う分にはいいけど別に嬉しくはない。繋ぎだけならナミ/フィオラ以外なんでも良い。

2コスはアニー/カルトパイク/ゼドあたり。

3コス以降は基本的にレベル7以降で取ることになる為、プレイする構成に入るか否かという状況が多いが、構成が固まる前に死ぬ可能性がある場合は装備を持たせられて必須シナジーを2で出せるキャリーが買いやすい(タロン/ジン/リヴェン等)

 

・アイテム

サンファイア最強環境なのでアーマー最優先。ベルトはサンファイアに必須だがそれ以外だと精々モレロなのであまり取りたくはない。GA/アイスパも序盤強く後半悪くないアイテム。

グローブは後半キャリーに持たせるサッシュやIEの素材なので必要ではあるが、序盤全く強くないアイテムなので優先度は低い。

 

 

 

 

MindMasters2020 雑魚死log

LoRマスター上位のビーターなので賞金500万円の公式大会に参加しました。結果はシードからの3-4で3回戦落ちでした。以下logです。

 

・使用デッキ

ハイマーヴァイ

https://dekki.com/ja/games/legends-of-runeterra/deck?code=CECACAQEBABAEAQBBECACAQCBQTDSBIBAQIBWJZUHAAQEAICEUYQA

留まり

https://dekki.com/ja/games/legends-of-runeterra/deck?code=CEBQEAQFAQDAGAIBAMLCEBIBAUPCQMBRGUBQCAQFAEAQEAIHAMAQKBYZFUAA

調整時間が無すぎたことからあまり深く考えず自分の慣れているデッキを2つ。ナーフの影響が全く無いハイマーヴァイは確定としていましたが、片割れは最後まで盗品、アッシュセジュアニあたりと悩み、留まりのナーフがそこまで重くないと見て留まりに。アグロを意識した結果序盤に寄せられなかった留まりはクソ弱かったので失敗でした。

 

・結果

1回戦 ハイマーヴァイ/セジュアッシュ 

自分留まり-相手セジュ 勝ち

自分ハイマー-相手ハイマー 負け

自分ハイマー-相手セジュ 勝ち

 

2回戦 シードの対戦相手が急な仕事で棄権。労働はゴミ。

 

3回戦 ハイマーヴァイ/スカウトラリー

自分ハイマー-相手スカウト 勝ち

自分留まり-相手スカウト 負け

自分留まり-相手ハイマー 負け

 

・雑感

概ね自分と同じような考えなのか、中身まで全く同じハイマーを持ち込んでいる人が多く、ミラーマッチを制さないといけなくなる構成は流石にまずかったなと。こうなることが全く予想できないわけでは無かったので、ハイマーに対して明確な有利を取れているデッキということで片割れはバーンアグロでも良かったなと。

 

 

flowers 夏 感想

 

FLOWERS 四季 - Switch

FLOWERS 四季 - Switch

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 4部作の2作目にあたる夏編の感想。1作目との大きな違いとして、主人公が白羽蘇芳から車椅子の少女、八重垣えりかに。また、1作目の最後に学院を去った匂坂マユリは一切登場せず、八重垣えりかが主人公ということで所謂ヒロインとして転入生の考崎千鳥が彼女の唯一のアミティエ、ルームメイトとなる。

 

・気に入った点

主人公がえりかに変わったことで当然ながら見える世界も変わってくる。蘇芳の目に映っていた世界は、繊細過ぎる彼女の人間性に大きく影響を受けており、常に悪い意味での緊張感が付き纏っていた。ところがえりかの世界にはその悪い緊張感が排除されていて、そこに広がる世界はとても過ごしやすく、読んでいるプレイヤー側からも快適なものだった。

比較的最近の、しかも邦画である「アフタースクール」の台詞を引用する場面は少し驚いた。自分も見たことのある作品で、状況との親和性も高かったことから、今までの引用ではどこか湧きづらかった関連性も、原作を知ってさえいればより良く受け取れたのだろうという想像がつく。

また、春にはあまり感じなかったが、夏は各種エンディングの良し悪し・・・というか好みがハッキリと出た。中でも「友達以上恋人未満」は自分の中でかなり理想的な結末であり、少女達の儚い一時は、確かに自分の想う理想的な百合の形だった。かといって秋に進む際の基盤となるTrueが気に入らなかったわけではなく、これもまた一つの理想、正しい形なのだろうと、十分に納得のいく内容だったと思う。

とにかく春と比較して主人公が変わったことによる受け取り方の変化が大きな点であり、えりかの視点であれば立花はとても人の良い委員長であったり、バスキア教諭も同じく良い印象を受けたりと、様々な変化が見受けられた。視点が変わったことだけが要因ではなく、シナリオの都合上悪い部分をあまり描かれていなかったというのも勿論あるが、それを踏まえても他の媒体以上に主人公に感情移入して読み進めるノベルゲームという媒体において、章毎に主人公を変えるという試みは面白いものだった。

総評として夏は春と比較して一切ストレス無く読み進めることが出来た。起承転結の承としてこれ以上の出来はなかなか無いのではないだろうか。

 

・えりか

本作の主人公である彼女は、何かと予防線を張ったり、自己防衛に近い自虐を頻繁に行ったり、相手との距離を適度に保とうとする反面、相手とより近づきたいという願望は確かに持っていたりと、かなり面倒・・・臆病なキャラクターだ。が、彼女の魅力もそれらの点に集約されている。その臆病さが行き過ぎることが無く、プレイヤーからの共感や支持を得られるとても丁度良いものだと感じた。

視点がえりかに変わり最も分かりやすく変わったのは謎解きパートだろう。蘇芳が「正解へ辿り着くこと」を目的として謎を解いていたのに対し、えりかは「自分に最も都合の良い脚本を描くこと」を目的として、人前で謎を解く際は徹底して自分に都合が良く皆を納得させる脚本を描き、同時に辿り着いた答えは当事者にだけ明かすというスタンスを取っていた。この独り善がりな優しさは、彼女の人となりを良く表しているだろう。

また、本作でのえりかが蘇芳に向けている気持ちというのはかなり曖昧なもので、それはどこか恋のようでもあり、しかしながら友情の一種でもある。彼女のこの気持ちは、現状他のキャラクターの抱いているどの感情にも置き換えられないもので、この二人の関係性は本作の主題の一つなのだと思う。

 

・千鳥

正直序盤では所謂アスペというやつだと思っていたし、まあそれはそんなに間違っていないのだろう。だがそれはどうでもいいことで、千鳥の存在は間違いなく本作で欠かせないものだったと思う。

その容姿や雰囲気、抱えている問題に起因する目つきや人の痛みが分からないという性質故に、敵を作りやすい千鳥。千鳥が他の登場人物と一線を画していたのはそれらの要素以上に「人から抱かれる感情への関心の無さ」だろう。

他の登場人物・・・つまるところ大多数の女性が「人から向けられる感情」に対して敏感且つ臆病であり、それは何も女性だけに言えることではない(女性の方がそれらに敏感であるとは思うが)

それらに無頓着、鈍感な千鳥は、本作では珍しい我の強い、軸のぶれないキャラクターであり、一見そういった印象を受けるえりかとの絡みでは二人の差が色濃く出ていたように思える。これは本作を通してこの二人で描くのが最も適切な問題であったように思うし、少女性を描いていると言っても良い本作では描かれて然るべき内容だろう。

えりかと千鳥の関係性はとても美しく、この二人の全てのエンディングで共通して抱いた感想として、今にも壊れてしまいそうな危うさ、儚さがありながらも、目を背けるようにお互いを信じる…身を預ける。そんな刹那的な印象を受けた。

 

・蘇芳

蘇芳が主人公で無くなってより強調された「作り物の美少女」(=偶像性)というポイントは、蘇芳が主人公のままでは疑念のまま消えてしまう可能性を孕んでいたが、蘇芳に近しい友人・・・書痴仲間であるえりかの視点から物語を見ることで確信に変わった。

白羽蘇芳という少女は、作中の少女達にとっても、プレイヤーの自分にとっても、紛れもない偶像、アイドルだ。誰からも好意的な目を向けられ、そこには憧れがあり、恋愛感情とも言える好意があり、処女性を求める理不尽さがある。

白羽蘇芳という偶像に、特定の近しい人物がいてはいけない。そのような残酷なルールが、匂坂マユリを攫う。それを受けた蘇芳は、アイドルにあるまじき行動・・・ルールを破る行動を取り、匂坂マユリを強く求める。そこには春に正解だけを求め常に模範的であった白羽蘇芳という偶像はいない。今の彼女であれば「作り物の美少女」としてではなく、一人のキャラクターとして見ることが出来るかもしれない。結局のところ、この作品の主人公はどこまで行っても「白羽蘇芳」なのだろう。

 

 

 

flowers 春 感想

 

FLOWERS 四季 - Switch

FLOWERS 四季 - Switch

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 

移植版且つ完全版となる本作は春/夏/秋/冬を表題とする4部作構成。今回は1作目となる春についての感想、各種エンディングは確認済み、ネタバレ有。

 

 

まず本作のテーマとなる部分は「少女達の成長、友情、そして純愛」という部分。

男子禁制、全寮制のミッションスクールが舞台となり、主な登場人物は女性のみ。一応立ち絵無しで登場人物の記憶の中にいる父親や兄のような男性は存在するが、それさえも話の根幹に関わってくることは少なく、女性のみの隔絶された世界と言って問題ない。

 

・気になった点

「女性のみの世界」なんて知る由もない自分には、登場人物の行動や思考、そのどれを取っても予想外というか、理解に苦しむものが多数見受けられた。

一例として、本作(春)は作中で4月-6月の3ヶ月間しか描かれていないが、この短い期間の中で主人公とそのルームメイト2名の計3名は幾度となく仲違いを起こす。といっても、気弱で超がつくお人好しの主人公が相手を嫌悪するということは無く、そのどれもが他の登場人物のちょっとした勘違いや悪意から引き起こされるものだ。

中には"主人公が恋愛感情を抱いている"ルームメイトAの秘密を、偶然聞いていた"主人公に恋愛感情を抱く"ルームメイトBが知ってしまい、Bが主人公に対して「Aの秘密を皆にバラされたくなければ自分と付き合え」と脅迫するという主人公からすればどう考えてもトウラマまっしぐらの行動を取られることもある。

しかし、そんなことが起きても尚、話の最後には主人公とAは交際し、2名とBは和解している。それは自分からすれば本当に理解の及ばないことで、何食わぬ顔をして主人公達と共に過ごすBを見る度にやるせない感情になる。こういった感情を抱くのがBに対してだけであれば単純に自分の好みの問題なのだろうが、主な登場人物9名の内4名(佐々木姉妹、小御門先輩)に対しては殆ど同一の感情を抱いており、終盤は正直感動ではなく辛さ、しんどさから来る溜息が零れていた。

また、多くの人が指摘している推理パートの難易度の高さも少し気になった。難易度が高いというのも適切な表現では無く、あまりに専門的な知識を要求されることから、作中の文章のみから推理出来るような内容では無いように感じたという意味合いで。まあ消去法でいずれ正解には辿り着くことから自分はさほど嫌な要素では無かったが、もう少しやりようがあった様には思う為残念な点に思えた。

 

・気に入った点

ここまで文句ばかり挙げて来たが、裏を返せばそれはこの作品がそれだけ良く出来ているということでもある。登場人物となる少女達・・・女性の思考や発言、行動といった人物を構成する要素は本当に正確な「女性」を描いているように思えて、それ故に上記のような苦手意識を持ったのだとも思うし、連作の1部作目とはいえその不気味なまでのリアルさに引き込まれたという部分が無ければ最後までプレイすることも無かった。

また、攻略可能なヒロインがルームメイトの2名のみであることから、選択肢分岐が完全な二択になっている(正直選択肢だけを見ると対になっていないように思うものもある)のもプレイする上で分かりやすく、良い点であるように思う。ルームメイト2名が関与しない選択肢に関してはそれらと近い関係性にある双子の姉妹、会長と副会長らをそれらに置き換えるというのも妥当且つ良い点。

音楽及びイラストやキャラデザといった面も主人公である白羽蘇芳の持つ儚さのような部分がより強調されるものに感じ、彼女が主人公である本作にはとても親和性の高いものだと思った。

 

・蘇芳

個人的に本作のキャラクターが持つ唯一の共通点である「女性」の部分を最も感じなかったキャラクター。

厳密には女性らしさが無いと感じたわけでは無いが、あまりにも理想的な、お話の中の「美少女」である彼女を、本当の意味で女性らしいと感じることは無かった。しかしながら、作り物の美少女である彼女によく似た存在を今までも見てきたような、そんな感覚があり、とても感情移入しやすかった。

彼女が抱く感情は多くが違和感の無いものに思えたが、幾度と無く迷惑をかける佐々木姉妹/通報されて然るべきの立花を許したこと、各種EDでマユリと立花に向けた感情、これらに関しては違和感が残る。マユリに向けた感情の答えは2部以降で見えて来るものだと思う為、楽しみな点。

 

・マユリ

親しい知人ではあるが、友達では無い。作中で発したこの言葉に今の彼女の人間性が集約されているように見えた。

人とのコミュニケーションが得意でありながら、必要以上にコミュニケーションを取ることをどこか恐れているような繊細さの垣間見えるキャラクター。好みのキャラクターではあるが、再三発生する問題を解決した後に何も言わず去る展開には流石に呆れた。

 

・立花

自分の苦手な女性の部分を全て詰め込まれたキャラクター。後述の佐々木姉妹と同様に思慮や配慮が足りず先走った言動や行動に出る場面が多く、感情的になってしまい周囲との関係を簡単に壊してしまう姿に恐怖を感じた。

生真面目で短絡的な姿が自分の記憶の中の母に重なり、作中で最も苦手なキャラクターになってしまった。それが女性らしさとも言えるとは思う為、本当に良く出来たキャラクターだなという感想。

 

・えりか

登場した際はその行動の身勝手さから苦手意識を持っていたが、話が進むにつれ作中屈指の年相応且つ繊細なキャラクターであるように思えた。

頻繁に行う自虐や人との距離感、人嫌いを自称し常に攻撃的とも取れる物言い、これらは傷付くことを極度に恐れているが故の予防線であり、その臆病さが魅力のキャラクターだと思う。

目まぐるしく人間関係の変わる少女達の閉鎖的な世界では、主人公である蘇芳の味方も目まぐるしく変わり、本当の意味で終始味方だったのはえりかだけだった。えりかを気に入った理由としてはこれも大きな要因。

 

・佐々木姉妹
学生時代クラスに一人はいる声がデカくてウザい女子を想起させるキャラクター、しかも双子であり常に二人セットで、性格に違いはあれど本質的には同一人物。

自分としては気に入る要素が無く、減点を続けていったらマイナスまで行ったキャラクター。立花に関してはこの先評価が変わる可能性はあるが、佐々木姉妹はこの先も決して好きにはならないだろう。

 

ネリネ

話に絡むことの少なさからあまり印象に残っていないが、蘇芳に対して執拗に伴奏を頼む一連の流れでかなり印象が悪い。シナリオ的に仕方が無い部分でもあるとは思うので今後に期待。

 

・譲葉

同じく印象に残っていない。達観し過ぎている節があるとは思い、彼女の視点から見た世界が気になるキャラクター。

 

バスキア

アミティエ面談の際にアミティエの目の前でどちらと仲が良いか聞くシーンがあり、流石にそれは教育委員会モノだろと思ってしまった。まあ概ね模範的なミッションスクールの教員・・・というか聖職者だなという感想。これは作中でも触れられていた。