海へ出るつもりじゃなかったし 感想

読ませる為の感想でもないので完全に既読の人向け。

 

読んだ時の自分の状態として、他にしっかりと読んだイベント?コミュは

「見て見ぬふりをすくって」

「Straylight.run()」

「WorldEnd:BreakDown」

「The Straylight」のみ。

個人のコミュはノクチル内だと雛菜のコミュを感謝祭/Grad含めて一通り見ただけで、他3名については二次創作でのイメージやらプロフィールに記載されていることやらしか知らない。浅倉とPの過去とか、樋口がPに敵意的なのを抱いてることとかは一般教養としてTwitterで見た。

 

 

 

冒頭の4人で買い物行ったらテレビのあれが来てて映りに行くやつ、ノクチルのスタンスが一発で分かって良かった。今この人達にとってアイドルって4人の世界が広がっただけでしか無くて、そこにPや他のアイドルなんてものは存在しないんだなと思った。

 

浅倉が大筋を決めて、樋口がそれを基に具体的な方針を出して、小糸ちゃんが最終的な答えを出すっていう傾向があって、最初(浅倉)と最後(小糸ちゃん)が見る前のイメージとはかなり違った。

 

樋口、Pとか親に対する行動の予想として、てっきり反抗期の娘みたいなのを想像してたけど、精神的な成熟度が更に2年くらい経ってた。もう反抗期を終えて自分が悪いのは分かってるけど本心を出せないフェイズまで来てるじゃん。

 

小糸ちゃんが「普通の夏休みって感じだね!」って言うシーン、ちょっと辛かった。小糸ちゃんと出会ってまだ30分くらいだけど、もうこれが普通の夏休みになっちゃったか…って感覚。

あとここの樋口が顕著だったけど、この話の中でかなり自分に近い視点にいるのが樋口で、自分が思ったことを代弁されてるような感覚があって嫌だった。まるで私達だねの下りとか本当に樋口が感じたのかよっていう疑問が先行してしまう。

 

市川「文章打つだけなのに上とか下とか大変だね〜」←思った。

 

市川の親が市川のことを「雛菜ちゃん」って呼ぶの、呼ばなかったらどうしようって思ってたから助かった。市川が親を呼ぶ時の呼称はやっぱりパパ/ママだよな。

 

市川が番組の為に爪を切って来たのを見て喜ぶ小糸ちゃん、どの感情なんだろう。安心なのかな。

 

小糸ちゃんは周りの目を気にしすぎだし、市川は気にしなさすぎ。

 

気にしてない度合いで言うと浅倉が一番な気もするけど、浅倉はもう世界に興味が無いというか、全てがどうでもいいのかなと思った。

4人でいる時も、いない時も、振る舞いに大きな違いが無くて、一貫して気怠さとか無関心とかそういう印象を受けた。そんなだった浅倉が変わる話として、良く出来た話だったと思う。

 

樋口がPを嫌いなのはまあ良いけど、嫌い方がガキすぎるというか、そこだけ精神年齢に見合ってなくない?と思う。この一点だけが原因で嫌いなキャラ。

 

小糸ちゃんが勉強してた時に発してた「書いて覚えよう!」っていう独り言、話の都合上というよりも本当に日常的に言ってそうで大好き。

 

浅倉の本棚に本を並べる時のルール、浅倉のカリスマ性が詰まってる。

 

樋口と浅倉が説教された帰り道、ココアを買う樋口と“家が近いから”という理由で買わない浅倉。それを聞いた時の画面上に存在する樋口の表情の変化がリアルすぎて最高。

 

記者の「長く生きて欲しいんですね」みたいな解釈が怖かった。言われないと全くそういう解釈に至らなかった。

むしろPはアイドルという「仕事」で本来あってはならないことだけど、ノクチルの4人に思い出を作って欲しいと思ったのかなというのが自分の解釈で、これをアイドルマスターでやる時代なのか…という感動すらあったのだけど…。まあそれだと連絡しっかり返せとかが必要無い会話になっちゃうか…。

 

Pがなんやかんやでしばらくノクチルの面倒を見れなくなって、代わりのPやらなんやらと一緒に仕事するみたいな話が見てみたい。代わりの人にうっかりミスター・ベンチウォーマーとか言って説教された時の樋口、どんな顔するんだろう。

 

「海へ出るつもりじゃなかったし」というちょっと変わった(直感的になんか変、しで終わってるから?)タイトルで気になって読んでみたけど、ノクチルへの取っ掛かりとしてもめちゃくちゃ良い出来だったと思う。タイトルの拾い方も綺麗、イベントの一枚絵?も綺麗。

 

浅倉のことが気になって、丁度SSRの浅倉が来てたから今まで一回も回していなかったガシャを回してみた。

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いつの間にか海まで来ててワロタ。