恋は光 感想
自己満足につき文章構成は適当に。
・キャラクターへの第一印象
(主人公)
理論メガネ、真顔でジョーク言いそう、物事を有耶無耶にしなさそう。
(北代)
キャラデザが好み、友達っぽいけどヒロインではないのか?見た目の割に考えて喋ってそう。
(東)
メインヒロインっぽいな、あんま可愛くはないな、新歓でお持ち帰りされてそう。
(南)
生理的に無理。
・読む際のスタンス
自分はどの作品を読む/見るにも、気に入った登場人物に感情移入しすぎてしまう傾向にあり、本作の場合、その対象は主人公,北代,大洲の3名だった。
自分の中ではあまり迷う余地が無いというか、消去法で勝手に感情移入の対象となった3名だったが、中でも北代はあまりにも性格が良すぎて気に入った。髪型に幅があるのも良いし金髪?っぽいのも良い。
・読む前光って名前のキャラいると思った
作品内で発生する光、読んでいる際には自分はこれを理解出来なかった。正確には、主人公の目に映る本能的な光のみ理解出来なかった。
キャラクターへの第一印象を書いていると、自分の読んだ第1巻に映るキャラクターと、主人公の目に映る光には何の違いも無いような気がした。自分が見た北代は光っていて、東雲は光っていなかった。南は苗字も忘れた。
・3巻 18話「目撃」
3巻を読み終わって、多分生まれて初めて続きを読みたく無くなった。自分は買ったけど読まなかった本が大学の教科書しかない。
主人公と北代が電車で海へ行き、別れたばかりの南と東雲が知らない男と一緒にいるのを見て主人公が少しショックを受け、それを北代が慰めるみたいな回だった。
海へ向かう電車の中で、主人公と北代が一言も交わさず、北代がその時間を満足気に想うページがある。二人でこんな老後を過ごせたら、と。その文を読んだ瞬間、自分にとってこの作品の理想的な終わりはそれ以外に無くなってしまい、同時にそうならない未来の方が多く見えてしまい、ページを捲る気が失せた。
・百合的観点
「完結していた私の恋が 少しだけ動き出した気がする」
大洲とその先輩の関係性は自分がとても好きなタイプの百合で良かった。
・7巻 40話「特別だから」
北代と東雲を比較し選択するという考えが間違っていたと言う主人公、至って当たり前のことだが、これを出来ない作品をいくつも見て、本当にストレスを感じる部分だったので何だかスッキリした。
北代を振る以上、自分がそれを辛いと言ったり苦しむのは相手に失礼と考える主人公。全くもってその通りだと思う。それを考えられるやつだけ苦しむ資格がある。
「だからこそ俺ではいかんのだ」
納得がいかなかった。例え今100じゃ無かったとしても、お互いこのことを認識してから過ごす日々は全く違うもので、その中では100になる瞬間があるかもしれないのに。愛は自分の数値だけで完結するかもしれないけど、恋は合計値じゃ無いんだろうか。
「恋って二人でしたいよね」
見た瞬間は自分の言いたいことと同じだと思ったが、すぐに違うんだなと気付いた。
100と50で150を出すとかそういうことじゃ無くて、75と75で150を出して、100と100で200を出すのがここでの恋なんだろう。
恋を知りたい主人公が北代を選ばないのは、話の展開上当然のことだった。でも辛くて仕方が無かったのでここまで読んで酒を飲んで寝た。
・最終話「恋を知りたくて」
ここまで南が映るシーンは適当に読み飛ばして存在を目に入れないようにしていた為、久々にセリフを読んで尚のことブン殴りたくなった。お前が北代の発言に分かるーとか言う資格あると思ってんのかちょっとは考えてから喋れやボケが。
「私は、喪に服してほしいと思うよ」
最終話で、というか40話で北代と別れて以降、主人公と彼女の間では一言も交わされていない。18話で北代が主人公へと告げたセリフが、頭の中をぐるぐると回っていた。辛くてまた寝た。
「あなたのその、人として美しいところが好きだから、見続けていて欲しいのです」
10分くらい唸り声を上げた末にこれで良かったんだなと自分に言い聞かせた。この作品はきっとこれが理想的な終わりだったんだと思う。
・感情
40話を読んでる最中は本気で辛くて深夜なのに叫びそうになったし、南が出てくると本気でイライラして布団を殴っていた。普通の女子大生を描きたかったんだと勝手に解釈しているけど、やるとしても個人回4話くらいで完全退場させて欲しかった。
恋を題材とした以上もう終わりに文句を言うつもりは無いが、せめて北代を選んだ場合の話をおまけ的なやつでやって頂くとか、あわよくば愛を題材にしてもう一回同じキャラクター使ってやって頂くとか…欲しかった。辛い。