2021秋アニメ 視聴予定リスト

sakugan-anime.com

Dimension Wに近そうな設定。期待値75くらいは堅そうという見解です。

anime.takt-op.jp

はえ~すっごい雰囲気・・・。

farawaypaladin.com

神様のいない日曜日っぽい(得られた共感・・・0)

denchi-project.com

もうこういう危険物も積極的にトライしていかないといけない程にアニメを観る力が弱くなっている。

muv-luv-alternative-anime.com

月姫マブラヴで最高の令和にしよう。

 

好きな漫画 メモ

Artiste

BLEACH

あの娘にキスと白百合を

のだめカンタービレ

のんのんびより

ふたりエスケープ

やがて君になる

チェンソーマン

ハチミツとクローバー

ファイアパンチ

ワールドトリガー

嘘喰い

推しの子

恋は光

葬送のフリーレン

血と灰の女王

1日外出録ハンチョウ

海へ出るつもりじゃなかったし 感想

読ませる為の感想でもないので完全に既読の人向け。

 

読んだ時の自分の状態として、他にしっかりと読んだイベント?コミュは

「見て見ぬふりをすくって」

「Straylight.run()」

「WorldEnd:BreakDown」

「The Straylight」のみ。

個人のコミュはノクチル内だと雛菜のコミュを感謝祭/Grad含めて一通り見ただけで、他3名については二次創作でのイメージやらプロフィールに記載されていることやらしか知らない。浅倉とPの過去とか、樋口がPに敵意的なのを抱いてることとかは一般教養としてTwitterで見た。

 

 

 

冒頭の4人で買い物行ったらテレビのあれが来てて映りに行くやつ、ノクチルのスタンスが一発で分かって良かった。今この人達にとってアイドルって4人の世界が広がっただけでしか無くて、そこにPや他のアイドルなんてものは存在しないんだなと思った。

 

浅倉が大筋を決めて、樋口がそれを基に具体的な方針を出して、小糸ちゃんが最終的な答えを出すっていう傾向があって、最初(浅倉)と最後(小糸ちゃん)が見る前のイメージとはかなり違った。

 

樋口、Pとか親に対する行動の予想として、てっきり反抗期の娘みたいなのを想像してたけど、精神的な成熟度が更に2年くらい経ってた。もう反抗期を終えて自分が悪いのは分かってるけど本心を出せないフェイズまで来てるじゃん。

 

小糸ちゃんが「普通の夏休みって感じだね!」って言うシーン、ちょっと辛かった。小糸ちゃんと出会ってまだ30分くらいだけど、もうこれが普通の夏休みになっちゃったか…って感覚。

あとここの樋口が顕著だったけど、この話の中でかなり自分に近い視点にいるのが樋口で、自分が思ったことを代弁されてるような感覚があって嫌だった。まるで私達だねの下りとか本当に樋口が感じたのかよっていう疑問が先行してしまう。

 

市川「文章打つだけなのに上とか下とか大変だね〜」←思った。

 

市川の親が市川のことを「雛菜ちゃん」って呼ぶの、呼ばなかったらどうしようって思ってたから助かった。市川が親を呼ぶ時の呼称はやっぱりパパ/ママだよな。

 

市川が番組の為に爪を切って来たのを見て喜ぶ小糸ちゃん、どの感情なんだろう。安心なのかな。

 

小糸ちゃんは周りの目を気にしすぎだし、市川は気にしなさすぎ。

 

気にしてない度合いで言うと浅倉が一番な気もするけど、浅倉はもう世界に興味が無いというか、全てがどうでもいいのかなと思った。

4人でいる時も、いない時も、振る舞いに大きな違いが無くて、一貫して気怠さとか無関心とかそういう印象を受けた。そんなだった浅倉が変わる話として、良く出来た話だったと思う。

 

樋口がPを嫌いなのはまあ良いけど、嫌い方がガキすぎるというか、そこだけ精神年齢に見合ってなくない?と思う。この一点だけが原因で嫌いなキャラ。

 

小糸ちゃんが勉強してた時に発してた「書いて覚えよう!」っていう独り言、話の都合上というよりも本当に日常的に言ってそうで大好き。

 

浅倉の本棚に本を並べる時のルール、浅倉のカリスマ性が詰まってる。

 

樋口と浅倉が説教された帰り道、ココアを買う樋口と“家が近いから”という理由で買わない浅倉。それを聞いた時の画面上に存在する樋口の表情の変化がリアルすぎて最高。

 

記者の「長く生きて欲しいんですね」みたいな解釈が怖かった。言われないと全くそういう解釈に至らなかった。

むしろPはアイドルという「仕事」で本来あってはならないことだけど、ノクチルの4人に思い出を作って欲しいと思ったのかなというのが自分の解釈で、これをアイドルマスターでやる時代なのか…という感動すらあったのだけど…。まあそれだと連絡しっかり返せとかが必要無い会話になっちゃうか…。

 

Pがなんやかんやでしばらくノクチルの面倒を見れなくなって、代わりのPやらなんやらと一緒に仕事するみたいな話が見てみたい。代わりの人にうっかりミスター・ベンチウォーマーとか言って説教された時の樋口、どんな顔するんだろう。

 

「海へ出るつもりじゃなかったし」というちょっと変わった(直感的になんか変、しで終わってるから?)タイトルで気になって読んでみたけど、ノクチルへの取っ掛かりとしてもめちゃくちゃ良い出来だったと思う。タイトルの拾い方も綺麗、イベントの一枚絵?も綺麗。

 

浅倉のことが気になって、丁度SSRの浅倉が来てたから今まで一回も回していなかったガシャを回してみた。

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いつの間にか海まで来ててワロタ。

 

 

 

恋は光 感想

自己満足につき文章構成は適当に。

 

・キャラクターへの第一印象

(主人公)

理論メガネ、真顔でジョーク言いそう、物事を有耶無耶にしなさそう。

(北代)

キャラデザが好み、友達っぽいけどヒロインではないのか?見た目の割に考えて喋ってそう。

(東)

メインヒロインっぽいな、あんま可愛くはないな、新歓でお持ち帰りされてそう。

(南)

生理的に無理。

 

・読む際のスタンス

自分はどの作品を読む/見るにも、気に入った登場人物に感情移入しすぎてしまう傾向にあり、本作の場合、その対象は主人公,北代,大洲の3名だった。

自分の中ではあまり迷う余地が無いというか、消去法で勝手に感情移入の対象となった3名だったが、中でも北代はあまりにも性格が良すぎて気に入った。髪型に幅があるのも良いし金髪?っぽいのも良い。

 

・読む前光って名前のキャラいると思った

作品内で発生する光、読んでいる際には自分はこれを理解出来なかった。正確には、主人公の目に映る本能的な光のみ理解出来なかった。

キャラクターへの第一印象を書いていると、自分の読んだ第1巻に映るキャラクターと、主人公の目に映る光には何の違いも無いような気がした。自分が見た北代は光っていて、東雲は光っていなかった。南は苗字も忘れた。

 

・3巻 18話「目撃」

3巻を読み終わって、多分生まれて初めて続きを読みたく無くなった。自分は買ったけど読まなかった本が大学の教科書しかない。

主人公と北代が電車で海へ行き、別れたばかりの南と東雲が知らない男と一緒にいるのを見て主人公が少しショックを受け、それを北代が慰めるみたいな回だった。

海へ向かう電車の中で、主人公と北代が一言も交わさず、北代がその時間を満足気に想うページがある。二人でこんな老後を過ごせたら、と。その文を読んだ瞬間、自分にとってこの作品の理想的な終わりはそれ以外に無くなってしまい、同時にそうならない未来の方が多く見えてしまい、ページを捲る気が失せた。

 

・百合的観点

「完結していた私の恋が 少しだけ動き出した気がする」

大洲とその先輩の関係性は自分がとても好きなタイプの百合で良かった。

 

・7巻 40話「特別だから」

北代と東雲を比較し選択するという考えが間違っていたと言う主人公、至って当たり前のことだが、これを出来ない作品をいくつも見て、本当にストレスを感じる部分だったので何だかスッキリした。

北代を振る以上、自分がそれを辛いと言ったり苦しむのは相手に失礼と考える主人公。全くもってその通りだと思う。それを考えられるやつだけ苦しむ資格がある。

 

「だからこそ俺ではいかんのだ」

納得がいかなかった。例え今100じゃ無かったとしても、お互いこのことを認識してから過ごす日々は全く違うもので、その中では100になる瞬間があるかもしれないのに。愛は自分の数値だけで完結するかもしれないけど、恋は合計値じゃ無いんだろうか。

 

「恋って二人でしたいよね」

見た瞬間は自分の言いたいことと同じだと思ったが、すぐに違うんだなと気付いた。

100と50で150を出すとかそういうことじゃ無くて、75と75で150を出して、100と100で200を出すのがここでの恋なんだろう。

恋を知りたい主人公が北代を選ばないのは、話の展開上当然のことだった。でも辛くて仕方が無かったのでここまで読んで酒を飲んで寝た。

 

・最終話「恋を知りたくて」

ここまで南が映るシーンは適当に読み飛ばして存在を目に入れないようにしていた為、久々にセリフを読んで尚のことブン殴りたくなった。お前が北代の発言に分かるーとか言う資格あると思ってんのかちょっとは考えてから喋れやボケが。

 

「私は、喪に服してほしいと思うよ」

最終話で、というか40話で北代と別れて以降、主人公と彼女の間では一言も交わされていない。18話で北代が主人公へと告げたセリフが、頭の中をぐるぐると回っていた。辛くてまた寝た。

 

「あなたのその、人として美しいところが好きだから、見続けていて欲しいのです」

10分くらい唸り声を上げた末にこれで良かったんだなと自分に言い聞かせた。この作品はきっとこれが理想的な終わりだったんだと思う。

 

・感情

40話を読んでる最中は本気で辛くて深夜なのに叫びそうになったし、南が出てくると本気でイライラして布団を殴っていた。普通の女子大生を描きたかったんだと勝手に解釈しているけど、やるとしても個人回4話くらいで完全退場させて欲しかった。

恋を題材とした以上もう終わりに文句を言うつもりは無いが、せめて北代を選んだ場合の話をおまけ的なやつでやって頂くとか、あわよくば愛を題材にしてもう一回同じキャラクター使ってやって頂くとか…欲しかった。辛い。

 

 

 

 

set4 初期環境色々

D4記念パピコ。set3の時よりも少ない試行回数でD4までいけたので好みのパッチがあればマスター目指します。

 

シナジー

7レベまで適当にボード作っといて、なったら全部解体してリヴェン/カシオ/スレッシュ/ヴェイン/ジン/エイトロ/エリスのボードにするのが最強。本当にこれだけやってれば5位以下は絶対無い。勿論適当にボード作るのところで上手い下手はある。

アッシュがGAアーリに殺されるのはどうしようもないけどリヴェンは装備次第で全てのマッチアップ勝てる可能性がある。無理ゲーが無いので推奨。

あとは序盤フォーチュンタム/アニー引いた場合だけフォーチュンプレイ。フォーチュン6クソ強くて自分の現時点でのボードの強さがある程度分かる人なら1位取れるシナジーだと思う。

序盤ASいっぱい引けちゃった時はウーコン/ゼドあたり積極的にプレイしてたけどあまり強くはない。ゼド推奨。

 

・選ばれし者

1コスで引けて嬉しいと感じるのはカルトエリス/カルトフェイト/フォーチュンタムあたり。

ウーコン/ヤスオは周りの重なり方、装備状況まで加味してやっとプレイ出来るので、繋ぎに使う分にはいいけど別に嬉しくはない。繋ぎだけならナミ/フィオラ以外なんでも良い。

2コスはアニー/カルトパイク/ゼドあたり。

3コス以降は基本的にレベル7以降で取ることになる為、プレイする構成に入るか否かという状況が多いが、構成が固まる前に死ぬ可能性がある場合は装備を持たせられて必須シナジーを2で出せるキャリーが買いやすい(タロン/ジン/リヴェン等)

 

・アイテム

サンファイア最強環境なのでアーマー最優先。ベルトはサンファイアに必須だがそれ以外だと精々モレロなのであまり取りたくはない。GA/アイスパも序盤強く後半悪くないアイテム。

グローブは後半キャリーに持たせるサッシュやIEの素材なので必要ではあるが、序盤全く強くないアイテムなので優先度は低い。

 

 

 

 

MindMasters2020 雑魚死log

LoRマスター上位のビーターなので賞金500万円の公式大会に参加しました。結果は2-1,不戦勝,1-2で3回戦落ちでした。

 

・使用デッキ

ハイマーヴァイ

https://dekki.com/ja/games/legends-of-runeterra/deck?code=CECACAQEBABAEAQBBECACAQCBQTDSBIBAQIBWJZUHAAQEAICEUYQA

留まり

https://dekki.com/ja/games/legends-of-runeterra/deck?code=CEBQEAQFAQDAGAIBAMLCEBIBAUPCQMBRGUBQCAQFAEAQEAIHAMAQKBYZFUAA

調整時間が無すぎたことからあまり深く考えず自分の慣れているデッキを2つ。ナーフの影響が全く無いハイマーヴァイは確定としていましたが、片割れは最後まで盗品、アッシュセジュアニあたりと悩み、留まりのナーフがそこまで重くないと見て留まりに。アグロを意識した結果序盤に寄せられなかった留まりはクソ弱かったので失敗でした。

 

・結果

1回戦 ハイマーヴァイ/セジュアッシュ 

自分留まり-相手セジュ 勝ち

自分ハイマー-相手ハイマー 負け

自分ハイマー-相手セジュ 勝ち

 

2回戦 シードの対戦相手が急な仕事で棄権。労働はゴミ。

 

3回戦 ハイマーヴァイ/スカウトラリー

自分ハイマー-相手スカウト 勝ち

自分留まり-相手スカウト 負け

自分留まり-相手ハイマー 負け

 

・雑感

概ね自分と同じような考えなのか、中身まで全く同じハイマーを持ち込んでいる人が多く、ミラーマッチを制さないといけなくなる構成は流石にまずかったです。こうなることが全く予想できないわけでは無かったので、ハイマーに対して明確な有利を取れているデッキということで片割れはバーンアグロでも良かったなと。

 

 

flowers 夏 感想

 

FLOWERS 四季 - Switch

FLOWERS 四季 - Switch

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 4部作の2作目にあたる夏編の感想。1作目との大きな違いとして、主人公が白羽蘇芳から車椅子の少女、八重垣えりかに。また、1作目の最後に学院を去った匂坂マユリは一切登場せず、八重垣えりかが主人公ということで所謂ヒロインとして転入生の考崎千鳥が彼女の唯一のアミティエ、ルームメイトとなる。

 

・気に入った点

主人公がえりかに変わったことで当然ながら見える世界も変わってくる。蘇芳の目に映っていた世界は、繊細過ぎる彼女の人間性に大きく影響を受けており、常に悪い意味での緊張感が付き纏っていた。ところがえりかの世界にはその悪い緊張感が排除されていて、そこに広がる世界はとても過ごしやすく、読んでいるプレイヤー側からも快適なものだった。

比較的最近の、しかも邦画である「アフタースクール」の台詞を引用する場面は少し驚いた。自分も見たことのある作品で、状況との親和性も高かったことから、今までの引用ではどこか湧きづらかった関連性も、原作を知ってさえいればより良く受け取れたのだろうという想像がつく。

また、春にはあまり感じなかったが、夏は各種エンディングの良し悪し・・・というか好みがハッキリと出た。中でも「友達以上恋人未満」は自分の中でかなり理想的な結末であり、少女達の儚い一時は、確かに自分の想う理想的な百合の形だった。かといって秋に進む際の基盤となるTrueが気に入らなかったわけではなく、これもまた一つの理想、正しい形なのだろうと、十分に納得のいく内容だったと思う。

とにかく春と比較して主人公が変わったことによる受け取り方の変化が大きな点であり、えりかの視点であれば立花はとても人の良い委員長であったり、バスキア教諭も同じく良い印象を受けたりと、様々な変化が見受けられた。視点が変わったことだけが要因ではなく、シナリオの都合上悪い部分をあまり描かれていなかったというのも勿論あるが、それを踏まえても他の媒体以上に主人公に感情移入して読み進めるノベルゲームという媒体において、章毎に主人公を変えるという試みは面白いものだった。

総評として夏は春と比較して一切ストレス無く読み進めることが出来た。起承転結の承としてこれ以上の出来はなかなか無いのではないだろうか。

 

・えりか

本作の主人公である彼女は、何かと予防線を張ったり、自己防衛に近い自虐を頻繁に行ったり、相手との距離を適度に保とうとする反面、相手とより近づきたいという願望は確かに持っていたりと、かなり面倒・・・臆病なキャラクターだ。が、彼女の魅力もそれらの点に集約されている。その臆病さが行き過ぎることが無く、プレイヤーからの共感や支持を得られるとても丁度良いものだと感じた。

視点がえりかに変わり最も分かりやすく変わったのは謎解きパートだろう。蘇芳が「正解へ辿り着くこと」を目的として謎を解いていたのに対し、えりかは「自分に最も都合の良い脚本を描くこと」を目的として、人前で謎を解く際は徹底して自分に都合が良く皆を納得させる脚本を描き、同時に辿り着いた答えは当事者にだけ明かすというスタンスを取っていた。この独り善がりな優しさは、彼女の人となりを良く表しているだろう。

また、本作でのえりかが蘇芳に向けている気持ちというのはかなり曖昧なもので、それはどこか恋のようでもあり、しかしながら友情の一種でもある。彼女のこの気持ちは、現状他のキャラクターの抱いているどの感情にも置き換えられないもので、この二人の関係性は本作の主題の一つなのだと思う。

 

・千鳥

正直序盤では所謂アスペというやつだと思っていたし、まあそれはそんなに間違っていないのだろう。だがそれはどうでもいいことで、千鳥の存在は間違いなく本作で欠かせないものだったと思う。

その容姿や雰囲気、抱えている問題に起因する目つきや人の痛みが分からないという性質故に、敵を作りやすい千鳥。千鳥が他の登場人物と一線を画していたのはそれらの要素以上に「人から抱かれる感情への関心の無さ」だろう。

他の登場人物・・・つまるところ大多数の女性が「人から向けられる感情」に対して敏感且つ臆病であり、それは何も女性だけに言えることではない(女性の方がそれらに敏感であるとは思うが)

それらに無頓着、鈍感な千鳥は、本作では珍しい我の強い、軸のぶれないキャラクターであり、一見そういった印象を受けるえりかとの絡みでは二人の差が色濃く出ていたように思える。これは本作を通してこの二人で描くのが最も適切な問題であったように思うし、少女性を描いていると言っても良い本作では描かれて然るべき内容だろう。

えりかと千鳥の関係性はとても美しく、この二人の全てのエンディングで共通して抱いた感想として、今にも壊れてしまいそうな危うさ、儚さがありながらも、目を背けるようにお互いを信じる…身を預ける。そんな刹那的な印象を受けた。

 

・蘇芳

蘇芳が主人公で無くなってより強調された「作り物の美少女」(=偶像性)というポイントは、蘇芳が主人公のままでは疑念のまま消えてしまう可能性を孕んでいたが、蘇芳に近しい友人・・・書痴仲間であるえりかの視点から物語を見ることで確信に変わった。

白羽蘇芳という少女は、作中の少女達にとっても、プレイヤーの自分にとっても、紛れもない偶像、アイドルだ。誰からも好意的な目を向けられ、そこには憧れがあり、恋愛感情とも言える好意があり、処女性を求める理不尽さがある。

白羽蘇芳という偶像に、特定の近しい人物がいてはいけない。そのような残酷なルールが、匂坂マユリを攫う。それを受けた蘇芳は、アイドルにあるまじき行動・・・ルールを破る行動を取り、匂坂マユリを強く求める。そこには春に正解だけを求め常に模範的であった白羽蘇芳という偶像はいない。今の彼女であれば「作り物の美少女」としてではなく、一人のキャラクターとして見ることが出来るかもしれない。結局のところ、この作品の主人公はどこまで行っても「白羽蘇芳」なのだろう。